太魯閣ヒルクライム〜台湾へ〜
話は前後するが、前日も覚えているうちに書き連ねておくことにした。
さあ、待ちに待った太魯閣国際ヒルクライム大会の日がやってきた。
けど、まったくと言っていいほど準備がおろそか。日々の仕事で疲弊しているといえば適当な言い訳になるが、宿と大会申し込みはvyvさん任せ、旅券の手配やバイクの輸送方法は妻任せ。
(なんとかなるさ)
と思っているうちに当日を迎えたわけだ。
19日(土)〜21日(月)の2泊3日という強行軍での参加。日本のツーアーで行くと、もう1日余計に休みをとらなくてはならないが、自分で手配すれば20日(日)のレースだけ出て、さっさと帰ることができる。
この太魯閣国際ヒルクライム大会は、開催地台湾の他、日本と韓国の代理店から申し込みができるらしいが、日本の代理店から申し込むと、オフィシャルホテルからのバイク輸送といったように、ポイント、ポイントがオフィシャルホテルになってしまう。
その点、フリーで申し込むと自由に宿が選べる反面、現地までの移動は自分で何とかしなければならない。
今回、大会のサービスとして、スタート地点からゴールまでのドロップバッグと、追加料金を払って台中オフィシャルホテルまでの本人とバイクの輸送がある。
vyvさん曰く
「台中までの輸送バスどうします?たったの800NT(約2400円)なので、一応、バスも頼んでおきますか。天気次第では、オフィシャルホテルまでたったの100kmなので、自走で行きましょう。バッグだけ運んでもらうこともできますしね」
ということだったので、バスを予約、ホテルは移動が面倒なのでオフィシャルホテルを予約したのだった。
日本の台湾への空路は、桃園空港と松山空港の2つがある。どちらも台北市にあるのだが、桃園空港は国際線主体の空港、松山空港は国内線と国際線が両方乗り入れている空港。日本で言うと、前者が成田や関空で、後者が羽田のような感じ。空港の位置もにたようなもので、松山空港は台北駅に近い(30分くらい?)が、桃園空港は結構遠い。
私は妻にお任せで予約してもらい、気づいたらANAで羽田空港ー松山空港の便だった。
行きは羽田12:30発 松山15:30着
朝8時の水戸駅発のスーパー常陸に乗り込みモノレールで行くことにした。
さて、バイクはどうしたかというと、便利な空港までの宅急便システムがあるのを妻が調べてくれてそれを利用したのだった。
輪講袋に入れてさえ大きいバイクが、ハードケースに入れるとさらに大きくなる。
私の購入したPremierというハードケースは、128x77x24のサイズだが見た目は結構邪魔なくらい大きく見える。
マジックテープで取り外せるキャスターがついているため、ゴロゴロと転がせることができるが、如何せん、この大きさの荷物を持って都内をうろつきたくない。
ということで、便利なヤマトの空港便をチョイス。片道2000円掛かるが、この大きさのものを行き帰り空港に預けられるのは便利すぎる。
太魯閣のゴールからの自走を考えて、荷物はコンパクトに抑えてみた。本当はノートPCを持って行きたかったが、ドロップバッグ用のデイパックに入れるには、ちと大きすぎた。
(今回はiPhoneで我慢するか、、、)
お約束のバッテリーパックとeneloop12本を持っていくことにした。
大型荷物は初めてだったので、羽田空港には搭乗の3時間以上前に到着。
まずは、大型荷物の空港内預かりコーナーを探す。
ヤマトはJALと提携しているみたいで、JAL荷物預かりコーナーに行ってバイクを引き取り。
次にANAのカウンターへ行き、バイクを預ける。
早速、ハードケースを採寸され、227cmあるので、追加料金になるとのこと。下敷きみたいなのには、アジア地域15000円と書いてある。
(はいはい、エクストラチャージでしょ分かってますよ)
カードで軽く決済。往復30000円か、高いなぁ。
これから待っている超絶ヒルクライムを思い、値段を忘れることにした。
次にSMBCの両替ブースに行き、New台湾ドル(NT)へ両替。vyvさんが、20000円もあれば1週間くらせますよ的なことをおっしゃっていたのを思いだし、とりあえず20000円分を両替。6500NTくらいが手元に入る。
保険関係の仕事についてながら、海外旅行保険加入を忘れてきたのに気づき、空港内のカウンターで加入。
ちょうどお昼時になったためどこで食べようか思案した挙げ句、イミグレーションを通過してから中で食べようと思い大失敗
成田と違って、羽田国際空港の搭乗口、ほとんど食べるところないじゃないのさ!
夜は安いバーに早変わりってな店しかなく、そこで高いパスタとミネストローネを食べて腹ごしらえ。iPhoneいじりながら時間をつぶす。
飛行機に乗って3時間くらいで台湾に到着。降りたって一番最初に感じたのが、八角の香り。
韓国はキムチ、インドは香辛料の香りがするというが、台湾は八角だった。
確か事前の下調べによると、松山機場(松山空港)にはコインロッカーしかなく、大型荷物の預かり場はない。桃園空港にはあるのにな、、、不便。
ここから地下鉄(MRT)にて台北駅まで移動するわけだが、確か、最近は自転車の乗り入れが、先頭車両と最後尾車両だけOKになっているハズ。
よくわからないのでゴロゴロケースを転がしながら移動して、MRT改札までいく。
台北車站(台北駅)に行くには乗り換えないといけないのか。ふむふむ。
自動販売機はタッチパネル。画面中央にタッチすると路線図が表示され、そこをタッチしてお金を入れる。
(日本よりインターフェイスが進んでる)
25NT$か。円換算で約75円。
(安い!)
20分ほどで台北車站に到着。17:30発の太魯閣号という特急を日本から予約したのだが、間に合うか、、、。現在の時刻が16:20。1時間以上あるのでなんとかなるかな、、、、と思ったが甘かった。
台北車站はまがりなりにも台湾のメインステーション。東京駅ほど広くないが上野駅くらいはある。
(さあ、iPhone4sの出番だぞ)
あ、あれ、Wi-Fiが使えない。3G回線も使えない、、、ということは、唯一の希望GoogleMap使用不能。
(詰んだ)
焦った。まず、台北車站の前にある荷物預所にハードケースを預け、それから輪講バッグにバイクを入れて移動の予定が、のっけからつまづいてしまった。
右へ左へ重くてでかいハードケースをゴロゴロ。
いくつものエスカレーターを乗り、階段は20kg近いハードケースをよいしょと持って上がりすでに汗だく。
ちなみに台北市が既に石垣島より南にあるので11月でもまだ暖かいというより日中は暑い。
(どっちだ、どこから地上に出られるんだ)
壁に貼ってある地図をみると、地下道で地下鉄と台湾鐵道はつながっているらしいが、荷物預かり所がどこにあるかが載っていない。
なんとか地上に出たものの、目の前には高速道路みたいなのが走っており、Webで見た景色と違う。かつ、外は雨がザーザー降っており、真っ暗でよく分からない。
(困ったなぁ。ぐるっと一周すれば見つかるかな、、、)
100mくらい右へ左へ移動してみたがダメ。かえって雨に打たれてずぶぬれに。
そうこうしているうちに17時近くになってる。
(あ、もう特急の切符は無駄になった)
結局、出たところからもう一回下に潜り、地下通路を通って台北高鐵の駅まで移動。構内にあるセブンイレブンで、店員に訪ねたところ、
「OK、Follow me. 」
と言い、すたすたと歩き出した。ありがたい、これでようやく荷物預かり所に、、、。
と思ったら総合案内所に連れて行かれただけだった。
そこで、案内のオネイサンに訪ねると、地図にぐるぐるっと丸をして教えてくれた。
(なんだ、近くじゃないか)
先ほどのセブンイレブンの前を通り過ぎ、信号をわたって、すぐのところに、、
(あれ、なにもない)
目の前にあるのは宅急便かタクシーのコントロールセンターみたいなしょぼい建物。
そこを通り過ぎ、ゴロゴロ転がしながら進むと、大通り。
(ここじゃないはずだ、、、)
もう一回、戻り、途中の店のおじさんに地図を見せて、○印まで行きたいと英語で伝えると、ジェスチャーで、すぐそこだよと教えてくれた。
どうやら、あのしょぼいコントロールセンターが預かり所のようだ。
そこへ行ってみると、確かに荷物預かり所だった。
中国語で、「行李房」と書いてあったので、荷物預かりだとは思いもよらなかった。
ようやく発見し、ハードケースを預ける。1日17TN(54円)。ただみたいな値段である。
営業時間が08:00〜20:00だがOKかと聞かれ、Yesと答える。
外の通路で自転車を組み立て輪行袋へ詰め替える。ようやく詰め替えが完了したころには既に17:20。
(さようならぁ、太魯閣号〜っ。今度は乗ってあげるから)
と、心の中で悲しい遠吠えをし、チケット売場へ向かう。
15分ほど並んでようやく自分の番。花蓮駅まで自転車も、とお願いすると、なんと、台北発19:35 花蓮着22:45しかないと言う。
ああ、しまった。確か自転車専用便が日に何本かあり、厳格な駅員はその便にしか乗せないことがあったとvyvさんが言っていたなぁ、、、。
もう、諦めモードでそのチケットを420NTで再購入。
とりあえず、2時間近くをどうやってつぶすか。ハードケースから輪講バッグに変わったとはいえ、大型荷物には変わりない。
エサを求めて、混んでいるエスカレーターで2Fに上がり、どこで食べようかとぐるっと見渡したが、18時をすぎた台北駅は人でごった返し、どのお店も長蛇の列。この自転車を肩に掛けたまま順番待ちしたくない。
「大戸屋」
と日本語で書かれたお店にも長蛇の列。
しょうがないので、駅構内のお店なら安いかと思いそちらで食べることにする。
ところで、花蓮行と書いてあるこのチケット、どこから乗ればいいの?
看板には台北捷運、台北鐵道、台北高鐵と3つが掲載されている。
台北捷運は今乗ってきたMRTだというのは分かっていたので、鐵道か高鐵かどちらかだ。
(ええい、分からないときは聞け!)
案内員っぽい兄ちゃんに訪ねてみたら、ここじゃない、向こう側だよといわれ、そちらへトコトコ。
もう一度、今度は駅のおばちゃんにチケット見せて聞くと、
「第四月台だよ」
と中国語で答えられる。学生時代、ちょっぴり中国語をやっていたのが役にたった。少しなら分かるし。
台湾鐵道の駅構内をちょっと歩いてみたが、特に食事できる店はなし。あるのはまたしてもセブンイレブン。濡れたTシャツが気持ち悪いが、ここで2時間くらい時間をつぶそうと観念。ポカリスエットと肉まんとおにぎりを買い、軽く夕食。どうにかしてvyvさんにメールしなきゃと思い、四苦八苦するけれど、台湾のFree Wi-Fiにつなぐには、090で始まる携帯が必要(SMSで解除キーを送るため)らしく、080の私としてはもうお手上げ。
セブンイレブンでWi-Fiの解除キーが買えるかもと思い、聞いてみたけれど、駅内のこのセブンでは販売していないとのこと。後ほど分かるのだが、7Wi-Fiという有料サービスがあるにはあるが、ATMのようなタッチパネルの端末でしか購入できない。確かに、そのセブンにはその端末が置いてなかった。
1分につき175円かかるという国際電話に手を出すしかなかった。vyvさんに電話するも、
「ただ今、電話に出ることができません。ご用のある方はメッセージをお願いします」
みたいな伝言が流れピー音。一応、メッセージ入れたけど、国際電話をしない設定にしてるんだろうなと思い、すかさず妻に連絡。私のノートを立ち上げてもらい、Twitterを起動。ダイレクトメールからvyvさんのアイコンを選んでもらい、
「トラブルで22:45花蓮駅到着になったので、夕飯お先に」
とメッセージを打ってもらう。
と、簡単に書いたが、実は、そう単純に進まず、
「え〜っ、Twitterって何?アプリケーションフォルダーってどこ?そんなの見当たらない。ダイレクトメールって何なの。クリックしても何も変わらないよ。あ、タイムラインってのが出た」
とか、かなり長い時間指示をして、電話代を無駄にしたのであった(苦笑)
もう一度、サラリーマンっぽい人に、花蓮駅行きはここからの乗車でいいのか尋ねると、そうだとの答え。ようやく安心した。
19:20くらいに階段を下りてプラットフォームへ移動。
電光掲示板に"花蓮 自強 晩 7分"と表示されている。
(7分遅れってことか。特急なのに遅れるんだなぁ)
と今更ながら感心した。
7分遅れで特急(自強)が到着。
先頭車両に乗り込むと、何やらもう一つドアが。
「自転車」とかいう文字が見える。

ドアを開けると、そこには自転車置き場が。
(さすが、自転車推進国の台湾だ)
こうした輪行専用車両がいくつかあるらしいとは聞いていたが、実際、こうして専用車両があるのは素晴らしいと感じた。JRももう少し頑張ってくれないとね。

濡れた雨具を別な場所に掛け、タイヤに空気を入れ直してセット完了の図。

3時間揺られて花蓮駅に到着。あたりは、当然真っ暗。
肩に自転車を掛けて歩いていると、
「ウチ、宿安いよ!」
と客引きが(笑)
自転車を組み立て、ハッと気づいたことが。
(や、やばい。MAVICのホイールケースもってきちゃった、、、)
このMAVICのホイールケース、ものすごくクッション性に富んでいて、ホイールを守ること鉄壁のごとしだが、折りたたもうにも分厚くて折りたたみにくい。
当然、デイバッグには荷物満載しているので入らない。苦肉の策で、お腹に挟むことに(汗)デイバッグのバックルがうまくベルトの役目をはたしてくれてお腹からずれないようにできた。
(暗闇だから人目につきにくいだろうけど、よく見たら絶対、おかしい人だよな、、、)
iPhoneのGPS機能とキャッシュされた地図を頼りに何とか23時過ぎにホテルへ。
(ふう、こんな調子で俺は明日、ヒルクライム走れるのか?)